2019/01/10 言霊の華 第五一二号を配信しました

言霊の華 第五一二号 菅家 一比古

『元旦禊と武蔵野御陵で思うこと』

一昨日の一月七日、有志の方々と毎年恒例である武蔵野御陵(昭和天皇陵)の参拜を斎行いたしました。七日は昭和天皇陛下崩御三〇周年、今上陛下御在位三〇周年という大変記念すべき日で、陛下自ら三〇年式年祭を執り行うことに強いこだわりを持たれたと言います。

御陵には安倍首相をはじめとする閣僚たちやご皇族、旧皇族方が八〇名程集まり、陛下の御告文(おつげぶみ)の奏上に一同頭を垂れたのです。

陛下は四月末までの早い時期に伊勢神宮、橿原神宮に参拜し、御譲位を報告する旅に出かけられるとのことです。

陛下の強いご意志とご覚悟を示されたこの日でした。この記念すべき日に我々は居たのです。武蔵野御陵参拜は美し国、日本蘇り運動の原点に帰る大切な日です。

昭和天皇陛下はまことに聖(ひじり)の帝(みかど)で、御陵(みささぎ)で頭を垂れていると心底素直になり、身も心も浄化され、一年の活動のエネルギーを頂けるのです。

エネルギーと言えば元旦禊もそうです。今年の元旦禊で二十九回目を迎えたこの日の朝、水平線は厚い雲に覆われていました。「今日は残念ながらご来光は無理だな」と思い、天ノ鳥船をしながら海を見続けていたのです。

海上は外氣温と海水温の温度差で湯気が立っており、なんとも神秘的な光景を見せていました。一同10分程海に浸かり、大祓戸(オオハラヘド)大神を連呼したのでした。海のなんと温かいことか。母の胎内の羊水もこのような感じだったに違いありません。

一同禊を終えて海から上がったその直後、雲間から光明燦然とお日様が現われたのです。皆、立ちすくみ「大神様~、大神様~!」と叫び続けました。

ふつふつと私の心の底から湧き上がったものがあります。「そうか、新しい御代の日本は初めのうちは厳しい現実の中にあるかも知れない。しかし我々の禊によって光が、日の大神様が必ず現れ、日本を照らすのだ」と。

今年で二十九回目の元旦禊。平成最後となった元旦禊で得た悟りは、とても意義深いものがありました。

「何故、元旦禊を始めたのだろう」

この問いに判っていることは、我々の意志などを超えた、大いなるものの計らいで「させられていた」のだと言うことです。禊は「する」ものではなく「賜はるもの」なのです。何とありがたいことか。

元旦禊で思(想)うことは「原初の記憶」に還ることです。生命は海で誕生しました。海は先ほども述べましたように、母の羊水であり子宮です。お日様の光によって光合成が行われ、生命体が誕生します。まさにそのことが喚び覚まされるのです。

元旦禊は新たに生まれ変わる新生体験の瞬間であり、一挙に霊魂(みたま)意識が現われる神秘体験と言えるでしょう。それを二十九年も神から賜わっている理由とは如何なるものか。

阪神淡路大震災も東日本大震災も、元旦禊や色々な禊行事で神は私にお示しになられました。私は霊能者でもなく教祖でもありません。一、禊の求道者に過ぎません。

日本を、世の中を照らす底光るただの人でありたいと願い続けております。

合掌 かむながらありがとうございます  

菅家 一比古

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