言霊の華 第526号

言霊の華 第五二六号

 

『令和の御代(世)を生きるにあたって』

 

本日はめでたくも令和改元の日となりました。新帝陛下のご即位を心からお祝い申し上げます。 

さて、前回なぜイスラエルに喚ばれたのか、それについて今回話をすると申し上げましたが、先ず新元号「令和」との繋がりについてお話します。

この新元号は大伴旅人(おおとものたびと・大納言・665731)が太宰府長官時代、邸(やしき)で催された梅花の宴で詠まれた和歌の中から生まれました。

大伴旅人の歌が万葉集に八〇首ありますが、その多くが太宰師(だざいのそち・長官)時代に詠まれたものです。有名な「海ゆかば」の創作者、歌人である大伴家持は旅人の息子であります。

この大伴氏と私の先祖である菅原氏は親戚同士になります。菅原道真公の母は大伴氏の出身です。旅人(たびと)も道真公も梅をこよなく愛しました。

余談であり私事で恐縮ですが、私の妻真知子は太宰府出身です。息子の旭比古は道真公と同じ誕生日に太宰府で生まれました。そして私は二年前より突き動かされるように平成の菅家廊下を始めたのです。

今回の新元号は私の魂と切っても切り離せないものなのです。それは偶然などと言うものではなく、強く何かを暗示しているのです。そういう矢先、なぜこの時期イスラエルに喚ばれたのか。 

イスラエルでは先端技術視察や在イスラエル日本大使館の表敬訪問、在イスラエル日本商工会議所、親善協会とのミーティング、エリコ農産加工団地視察、独立記念館訪問と、公式行事も目白押しでした。しかし我等一門が行ったこと、それは禊とご神事です。 

地中海に面するテルアビブの海で三メートルから四メートルの波を被りながらの猛烈な禊。天の鳥船、大祓詞(おおはらへのことば)奏上、磐笛(いわぶえ)奏奏、堀内明日香さんの奉納歌。国歌斉唱、聖寿(天皇陛下)萬歳。死海の禊でも全く同じでした。 

そしてエルサレムでは「嘆きの壁」でも祝詞奏上、十言神呪(とことかじり)、国歌斉唱、聖寿萬歳。頭には白い冠(かんむり)を巻いて禊作法同様に行いました。最後に壁に額を押し付け祈りましたところ、涙が込み上げ号泣に近い状態まで陥ったのです。 

何故涙が止まらないのだろう。それまで苦難の道を生き続けてきたイスラエルの民と、それを見守り導いて来られた神の悲しみの歴史が、我が内にまるで蘇ってきたかのようです。

「そうか、そうだったのか。二十一世紀、日本の歴史的使命を果たすため私はここイスラエルに召命されて来たのだ」。

二十一世紀日本の使命とは何か。それは菅家廊下で解き明かしているものです。宗教ドグマを超えたもの、イデオロギーや善悪闘争を超えたもの、それを顕らしめてやまない日本の源流にあるもの・・・それは古事記の冒頭に出てくる天之御中主大神なのです。

近代文明とは父性原理、男性原理である父なる神中心の世界です。だから戦争、闘争が止まないのです。嘆きの壁で何故私が十言神呪を唱えてしまったのか。十言神呪(とことかじり)は古神道の作法の一つで、「アーマーテーラースオーオーミーカーミー」と大御名(おおみな)を何回も唱えていくものです。

私は父なる神と母なる神の融合を象徴的にさせられたことに氣づきました。そのためにも父なる神のふるさと、源流であるイスラエルの地、エルサレムの地にどうしても来なければならなかったのです。愈々(いよいよ)二十一世紀日本の世界的使命が果たされる時が来たのです。

イスラエルツアー公式行事の最期の訪問場所はホロコースト記念館です。その凄惨(せいさん)さに言葉を失いました。人間はここまで残酷になれるものなのか。その600万人ものユダヤ人を殺すのに多くの市民もユダヤ狩りに協力したのです。

記念館がある公園の中に6,000人のユダヤ人を救った杉原千畝(ちうね)を記念し植樹された木があり、その木は大きく成長していました。その樹木の前で堀内明日香さんが歌を奉納した時、突然謎の強い風が吹き始めたのです。

全て見ておられる、神も先祖も先人たちも、死者たちも。その風は我々に対するメッセージです。「令和」の御代(世)、我々の使命はあまりにも大きいのです。

合掌 かむながらありがとうございます

 

菅家 一比古

 

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