言霊の華 第528号

言霊の華 第五二八号

 

『「母なるもの」の復活と日本の蘇り』

 

どうしたらいいのか。いま日本では、当り前の価値観、道徳観が崩れて行っているのです。

オレオレ詐欺や、特殊詐欺等々は未だ引きも切りません。古来、伝統的な日本人の血統である「人の良さ」を見事悪用したこの問題や犯罪は、世界でも類を見ない有様です。「嘘を付いてはならない」「他人のモノを盗んではならない」とは、本来当り前の日本人の道徳観でした。

美し国なでしこオピニオンの会の代表である拓殖大学国際学部教授の呉善花先生は韓国済州島で生まれました。済州島の東海岸に生まれ育った先生は、朝太陽が昇って来る光景を見ながらお母様から「あの太陽が昇って来る向こうに日本と云う国があるの。その国は泥棒が居なくて密柑がとっても美味しいのよ」と、幼い頃から聞かされ続けたそうです。

だから呉善花先生は泥棒が居ない美しい日本に行ってみたいと憧れ続けていたのです。呉先生のお母様は大阪に住んでいた時代がありました。日本では財布を落としても交番に届くのが日常的な姿です。

太古の昔より日本人の素朴な道徳観は「お天道様が見ている」「ご先祖様が草葉の蔭から見ている」「おかあさんが悲しむから出来ない」にあります。即ち、神様を意識し、ご先祖を大切にし、母を想う。これが日本人の倫理道徳観の根本です。これで充(十)分だったのでした。

私は幼き頃も少年時代も大人になってからも、母の悲しんでいる姿や表情に一喜一憂していました。ある時、まだ小学校時代だったと思いますが、母に激しく反抗したことがありました。その後、悲しんでいる母に泣きながら詫びた記憶があります。「お母さんが可哀想」「お母さんごめんなさい」・・・。

きっとこれこそが日本人の宗教観、倫理道徳の中心を担って来たものだったのです。どうしてこうも若者たちが破目を外してしまうのか。ハロウィンのあの馬鹿げた狂騒を外国の人々は眉をしかめて見ています。それが世界に報道されているのです。

四月十三日から一週間イスラエルを訪問しました。世界をリードする先端技術、農業技術、文化、経済、国防等を学び視察するためです。イスラエルの地でしみじみ思い至ったのは「何故、イスラエル、ユダヤ人は世界最高の知的創造、美的創造を成し遂げたのだろうか」と云うことでした。 

ノーベル受賞者の20%はユダヤ人です。そして世界に誇る芸術家もユダヤの人々が夥しい数を占めます。知的創造、美的創造、経済金融の創造、その全てをユダヤ人が制覇しているのです。

何故そのような国に成り得たのでしょうか。それはユダヤの母であるジューイッシュマザーがユダヤの歴史、文化、伝統、精神、宗教、言語を子どもらに伝え、繋げ続けたからなのです。

そこには常に新しいものが生まれ、変革、進歩、発展が可能だったのです。まさにいま日本は長きに亘る日本の歴史、伝統、文化、精神、魂に目覚め、イスラエルの如く世界をリードして行く時代を迎えていることを自覚しなければならないのです。

合掌 かむながらありがとうございます

 

菅家 一比古

 

 

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