言霊の華 第538号

言霊の華 第五三八号

 

『日本の危機の本質にあるもの』

 

参議院選挙が終わりました。 

史上二番目に低い投票率。争点は年金問題、働き方改革、消費税増税等。選挙演説の中には、個人の幸せ、希望の実現、老後の安定などの観念語が飛び交いましたが、それらは国家の一番大切な部分には触れていません。

日本の危機の本質にあるものとは何でしょう?

昨今、児童虐待や育児放棄、親殺し、子殺し、凶暴で目を覆いたくなるような殺人事件が毎日のようにニュースで流れます。政治家も国民も、日本の劣化現象を冷静に見つめなければならないはず。日本はなぜ、かくも劣化し続けたのかを。

今回の参院選で、緊迫する国際情勢の中、日本がいかにあるべきかを訴えた候補者は何人いたでしょうか。憲法改正、教育問題を真剣に取り上げ、訴えた候補者は? 様々な問題に憲法がどう関わっているのか。

大切なものを見失っての政策や国策に何の意味がありましょう。本質を知れば知るほど、候補者が訴えている内容があまりにも空疎な感じがするのです。

アベノミクスがなぜ効果的に成果を上げられないのか。それは目に見えない国力、すなわち日本の精神力を支えてきた文化、伝統、歴史を直視していないからです。

いくら景気対策をがんばっても、日本の底力となる目に見えない内なる力が弱体化していては、決して目に見える形で国は豊かにはならないし、安定した平和な社会は訪れないのです。

国際情勢を見ますと、東シナ海や南シナ海における中国の覇権・横暴、日韓問題、台湾、北朝鮮を含めた東アジア情勢のみならず、ホルムズ海峡ではタンカーを始めとする船舶が攻撃されたり、拿捕されるなど緊迫した状況が相次いでいます。 

ホルムズ海峡は日本に石油を供給する生命線です。ここを船が往来できなくなると、日本人の生活も産業もたちまち立ち行かなくなるのです。ホルムズ海峡を守っている同盟国からの求めに日本は応じていかなければ、自由主義諸国から深刻な孤立を招くでしょう。

なぜこのようなことを選挙のテーマに国民に訴えられないのか。日本が劣化しているというのは、政治家も国民も含めてのことです。日本の国力を取り戻すのは、経済力ばかりではありません。それは国を守ろうとする国防の意識でもあります。

国の危機の本質は何なのか。それを熟知し、くさびを打つことのできる政治家が求められます。私の盟友である山田宏先生、そしてこの度立候補した中田宏先生などはその最たる政治家です。

国民のあまりの意識の低さに驚くとともに、中田宏先生を再び国政に送りこめなかったわれら美し国の力不足を痛感しています。国の危機の本質を今一度知っていただきたいと願ってやまないのです。

合掌 かむながらありがとうございます  

 

菅家 一比古

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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