言霊の華 第550号を配信しました

言霊の華 第五五〇号

 

『対馬を守ることが日本を守ること』

 

先日、美し国主催で十月七日から九日までの二泊三日「対馬視察ツアー」に行って参りました。団長は美し国顧問、なでしこオピニオンの会代表、拓殖大学国際学部教授の呉善花先生です。

 日韓関係が悪化しているこの時期、韓国人が溢れかえっているはずの島に韓国人はほとんどおらず、日本人観光客もいないため、まるで島全体が貸し切り状態だったのです。少々拍子抜けした感がありましたが、お陰で混雑も混乱もなく、ゆったりと対馬の自然、歴史、文化を味わうことができたのでした。

ガイド役を務めて下さった友納徹さんは中々の愛国者で、対馬の生き字引のような方です。説明や解説は終始熱のこもったものでした。呉善花先生はさすが学者だけあってメモのしっぱなしであり、道往く人、お店に居る店員さん、お客さんに声をかけ、取材を続けていたのです。

島には多くの韓国人も住んでおり商売を営んでいます。呉先生の取材の結果、結論の一つとして得たことは、彼ら韓国の人々は対馬が憧れであり、魅力的であり、とても行き易く、大好きな島であると云うことでした。しかし韓国では対馬は元々韓国の領土であり、いずれ韓国のものになると、まことしやかに宣伝され信じているのです。

そのためか韓国人観光客の対馬での行為は傍若無人ぶりを発揮しているのです。日本国に入国したという感覚ではなく、自国の島に行ったという感覚でしょう。いずれ韓国のモノになるための戦略を立て、土地を買占め、建物を買収し、店を開き、漁場を荒らし、対馬島民に半ば諦めさせる。

日本政府は何ら対策を打ち出し実行しようとしない。それに因って一種の実効支配を実現してしまうのです。竹島がいい例です。呉先生はその陰に中国があり、後ろで糸を引いているのではと推測しています。

韓国の現政権はアメリカから離れ、中国との同盟にシフトしようとしているのが見え見えです。過去領土問題は武力衝突が普通でしたが、日本の場合、日米安保同盟の壁があるため、戦略的に内側から侵蝕し、いずれ実効支配を実現する。北海道における中国資本の土地買収の実態はそれを物語っています。

政府はいつまで手をこまねいているのか。日本は現在(いま)ではすっかり竹島のことを諦めています。普通の国なら必ず武力で奪い返すはずです。国の主権が侵されるということは、我々国民一人ひとりの主権が侵されることを意味しているのをどれだけの日本人が理解しているのでしょう。 

このままでは尖閣諸島も中国の実効支配となるのは時間の問題です。拉致被害者を取り戻せないのも、対馬をはじめとする離島を守れないのも、軍事力を発動できないからです。その原因は現行憲法にあります。左翼の人々は「憲法九条を守れ!」と叫んでいますが、守るべきは憲法ではなく国と家族なのです。

白村江の戦い、そして元寇の時、日露海戦の時、対馬は国防の最前線でした。対馬こそ防人(さきもり)の島なのです。延長五年(九二七年)に出された「延喜式神名帳」には九州の神社数は一〇九社で、その内の三割弱にあたる二十九社が対馬にありました。対馬は信仰の島でもあり、国防のための祈りの島でもあったのです。

 

合掌 かむながらありがとうございます  

菅家 一比古

 

 

 

 

Copyright © umashikuni ALL Rights Reserved.