言霊の華 第556号【人は何故学ぶのか。本能と本性の違い】を配信しました

月に一度、菅家廊下翔塾講師・美し国代表特別秘書・堀内明日香が『言霊の華』を

担当するよう菅家一比古先生から拝命いただきました。

心を込めて務めさせていただきます。

 

言霊の華 第五五六号

 

【人は何故学ぶのか。~本能と本性(ほんせい)の違い~】

 

10月末、30年振りに萩の松下村塾を訪れました。

小学生のあの頃に感じた奥ゆかしい風景は色褪せず、当時の記憶が甦ってきます。

萩の街を歩きながら、人は何故学ぶのだろう…..

漠然とした『問い』がふと込み上げてきました。

 

吉田松陰先生が書き著した『士規七則 』 の冒頭を訳すと、

先ず人間として最も大切な心得には、

『人間が他の動物と異なる理由を知っておかねばならない。

人には人として踏むべき道があり、天皇のおわす国に生まれた以上、

吾が国が世界に伍(ご)して尊い理由を知っておかねばならぬ』とあります。

 

 

菅家先生も、日頃から

『日本をあらしめてやまないもの』を学ばなければ、

21世紀の日本人の使命は果たされないとおっしゃいます。

 

『あらしめてやまないもの』とは理念の事です。

本性(ほんせい)は人間に理念として備わっている為、学習しなければ現れて来ません。

日本人として生まれたとしても、『日本人たるもの』になることは難しいのです。

 

 

ヒト科のヒトとして生まれた段階では、単なる生物であり、

そこで学習を通して育っていくのが人間です。

しかし動物や生物においては、本能が理念としてもう既に宿っているので、

人間のように学習しなくても自然の摂理に生かされながら、理念を発揮しているのです。

 

例えば鮭は、繁殖の時期を迎えると皮の表面が傷だらけになりながらも、

四年前に下ってきた川から、忠実に同じ川に上って産卵をします。

 

なぜ、タニシは土色に化けれるのか。

なぜ、蜘蛛は幾何学的な巣を作れるのか。

雷鳥やオコジョも自然の移り変わりと共に色を変えて、

真冬になると雪と同化して真っ白になります。

誰にも教えてもらっていないのに….

 

 

これは動物にとっては本能が理念であり、

人間にとっては本性が理念である違いにあります。

 

本性(人間性)とは、そのものに宿っている理念であり、

理念の『理』(ことわり)とは、玉偏に里と書きます。

それは里に住んでいる人が、山から拾ってきた玉(ぎょく・石)を磨き上げていくうちに、

顕れ出てきたる紋様のことを言います。

 

理念を学び、努力と行動を重ね、磨いていくうちに本性が現れ、

本物になっていくのです。

 

 

勤皇の志士達も、吉田松陰先生から『日本とは』『日本人とは』…と、

そこに宿る理念を学ぶことにより、近代日本のリーダーとして大活躍したに違いありません。

 

日本の理念という中心を、

しっかりおさえていれば、今の時代に合わせて、

大きく変化・改革ができることを教えてくれています。

 

 

日本が日本である為には、

日本をし続けなければなりません。

 

日本人が日本人である為には

日本人をし続けなければならないのです。

 

かむながらありがとうございます。

 

堀内明日香

(菅家廊下 翔塾 講師)

 

 

 

 

 

 

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